日本電気(NEC)は,世界最高水準の毎秒800Gb/sの伝送性能を有する最新のトランスポンダにより,光海底ケーブルシステムの長距離伝送フィールドトライアルに成功した(ニュースリリース)。
今回のフィールドトライアルはインドネシア最大の通信キャリアであるPT Telekomunikasi Indonesia,tbk (PT Telkom)が所有する海底ケーブル「Indonesia Global Gateway(IGG)」を利用して行なわれ,陸上局には同社の最新トランスポンダ「XF3200」を使用した。
フィールドトライアルでは,800Gb/s光信号の波長多重光伝送を実施し,世界最長となる2,100kmを超える長距離伝送に成功した。
このトランスポンダを使用することで,今回のフィールドトライアルでは,現在使われている同社製品と比較して伝送容量が約30%向上しており,拡大し続ける国際通信需要に適した装置になっているとする。
さらに,新しいデザイン設計や新技術の採用により,省スペース化,省電力化,高いスケーラビリティ,柔軟な保守性などを実現しておりTCO削減に貢献する装置だとしている。