日立ハイテクは,ダブルビーム分光光度計「UH5250」をECサイト専用モデルとして販売を開始した(ニュースリリース)。
この製品は,試料中に含まれる成分の濃度や含有量などを測定・分析する装置で,大学や企業の研究・開発,品質管理,環境モニタリングなどに使用されている。同社の「UH5200シリーズ」は,高精度なダブルビームタイプの分光光度計で,材料・環境・製薬・バイオなど幅広い分野で利用されてきた。
近年,廃棄物中の有害物質や食品中の特定物質の含有量測定など,人々の安全安心な暮らしを支える分析のニーズは高まっており,分析業務は増加傾向にある。また,ECサイトの利用が浸透し,分析業務で忙しい中,ECサイトで手軽に装置を購入したいというユーザーのニーズも高まっているという。
この製品は,ECサイトを使用した販売体制により,装置の購入検討から製品の納入・使用開始までの期間を約2ヵ月から最短7日に短縮した。装置の故障や買い替えなど,ユーザーの急なニーズに応じた提供も可能になる。
また,メーカーエンジニアによる据え付け作業が不要な設計や,セットアップマニュアルと操作ビデオの提供,自動性能確認機能の搭載により,ユーザー自身で簡単に装置の初期設定作業が可能になった。また,梱包材を削減し,開梱作業の簡易化,梱包材廃棄の負担削減,および環境負荷低減に貢献するとしている。
さらに,EC販売専用モデルであるこの製品においても,「UH5200シリーズ」と同等の分析性能と操作性を実現するとともに,厳しい管理基準における開発・製造により,高精度で高品質な信頼性の高い分光光度計を提供する。
また,購入後の製品登録により通常1年の保証期間が2年に延長され,サポート体制についても同社グループの保守サービスを受けることができ,ECサイトでも安心して製品を購入できるとしている。