富士通,IOWN検証に光伝送プラットフォーム提供

富士通は,日本電信電話(NTT)が,日本全国をカバーする次期光コアネットワークの構築に向けた検証機として,同社の光伝送プラットフォーム「1FINITY Ultra Optical System」を採用したと発表した(ニュースリリース)。

NTTグループはIOWN構想を提唱しており,それを支える技術として,通信ネットワークの全領域で光(フォトニクス)を用いるオールフォトニクス・ネットワーク(APN)の構築を進めている。

APNは,従来の通信技術を大幅に上回る大容量伝送,低遅延,低消費電力といった特長を持ち,NTTグループが全国で構築を開始する次期光コアネットワークにも活用される予定。

同社の「1FINITY Ultra Optical System」はIOWN Global Forumが策定したOpen APNに求められる仕様を満たしながら,世界最高クラスとなる光1波あたり1.2Tb/sの大容量伝送や,800Gb/sでの長距離伝送などの用途に応じた最適なソリューションを提供可能だとする。

また,世界で初めて光伝送装置に水冷システムを採用し,システム全体のCO2排出量を従来製品比で60%削減した。同社は,今後グローバルにこの製品を提供する予定で,3,000億円規模のビジネスに成長させることを目指すとしている。

その他関連ニュース

  • 香川大ら,大規模な空間多重光ネットワークを実証
    香川大ら,大規模な空間多重光ネットワークを実証 2025年04月02日
  • 古河電工,S帯集中ラマン増幅器を開発 2025年03月31日
  • 古河電工,ラマン増幅器用励起光源を大幅に省電力化 2025年03月31日
  • 東芝ら,1心ファイバーでデータと暗号鍵を多重伝送 2025年03月28日
  • NTT西ら,C+Lバンドの拠点間フィールド接続を実証 2025年03月25日
  • NEC,JAXA基金で光通信コンステレーション開発へ 2025年03月24日
  • 早大ら,テラヘルツ帯で4Gb/sの大容量無線通信実現 2025年03月11日
  • 富士通,800Gb/s光電融合プラガブルモジュール発売 2025年03月05日