米オンセミは,「Hyperlux車載用イメージセンサファミリ」の発売を発表した(ニュースリリース)。
この製品ファミリは,2.1µmのピクセルサイズ,150dBの超ハイダイナミックレンジ(HDR),全車載温度範囲でのLEDフリッカ抑制(LFM)機能を備え,次世代の先進運転支援システム(ADAS)を進化させる高性能,高速,高度機能を提供するとし,システムから警告を受けた時にのみドライバーが運転を引き継ぐレベル2+運転自動化への円滑な移行を可能にするとしている。
また,解像度が3メガピクセル(MP)の製品から8MP以上の製品まで多岐にわたり,センシングおよびビューイング両方のカメラアプリケーションに対応。
HDRとLFMを同時に実現することで,非常に暗い場面または明るい場面のどちらでも潜在的な危険を確実に識別できることはADASや車室内アプリケーションにとって特に重要だとし,この製品ファミリにより,自動車メーカーやTier1サプライヤは,あらゆる動作条件で実証済みの高性能を期待でき,より高度な安全性および利便性を導入できるとする。
現在,イメージセンサを含む多くの電子部品が自動車に追加されているため,自動車の内部および外部スタイルに影響を与えず既存の設計に適合するよう,できるだけ小型にすることが電子部品には求められている。
この製品ファミリの車載用イメージセンサは,競合製品に比べて消費電力が最大30%低く,フットプリントが最大で28%小さいため,最小限のシステム材料コストでエネルギー効率の高い設計を可能にするとしている。
さらに,ASIL(自動車安全水準)Dシステムの厳格な安全要件に適合するように設計されており,統合セキュリティがサイバーセキュリティの脅威に対して最大限に対応。
異なる解像度でのデュアル出力ストリームも提供しており,センシングと他の機能を同時に実行できる。1台のカメラを複数の機能に使用できる柔軟なアーキテクチャにより,設計者は設計時間,リスク,コストを削減することができるという。
この製品ファミリの最初の2製品「AR0823AT」と「AR0341AT」は現在,一部のユーザー向けにサンプル出荷中だとしている。