リコーは,レンズ固定式の高輝度プロジェクター「RICOH PJ WUL6680」「RICOH PJ WUL6670」を2023年5月10日に発売すると発表した(ニュースリリース)。価格はオープン。
これらの製品は,現状レンズ交換式が主流の出力光束(明るさ)のクラスで,近年高まっている大型映像のニーズに応える解像度と,取り扱いの容易なレンズ固定式を採用。とりわけ「WUL6680」は,レンズ固定式としては業界最高輝度の8,500 lmと,天井の高い大会議室や大学の講義室等の環境で,150型での投映が可能となるという。
高輝度でありながらコンパクトで軽量のため,常設と仮設/可搬の両面で活用可能。曲面スクリーンなど特殊な投映面への投映と,定形外のコンテンツの投映(マルチプロジェクション)をサポートする画像補正調整機能を備えており,サイネージや各種プロモーションの映像演出としても活用できるとしている。
またこれらの製品は,設置調整をアシストする電動ズームレンズを搭載。ズーム倍率1.6倍(WUL6680)の固定レンズは,ズーム・フォーカス・レンズシフトの操作を電動化している。
精度が求められる設置も,付属のワイヤレスリモコンなどで容易に調整でき,上下に最大55%の光学レンズシフトが可能。画質(解像度)を損なわずに,設置範囲を拡大できる。投映サイズや位置に合わせて,ズーム・フォーカス・レンズシフト位置を5つ保存し,それらを指定して読み出すことができるレンズメモリーを装備している。
さらに,これらの製品のHDBaseT入力は,HDMII信号(映像)の長距離伝送を実現するだけでなく,RS232CやLAN信号(PJLinkなど)の制御信号も受信でき,配線作業の手間を削減。HDMI出力を装備しており,一つの映像ソースを複数のプロジェクターやディスプレーに表示する際に便利だとしている。