光技術展示会「光とレーザーの科学技術フェア2022」(11月9日(水)~11日(金),東京都立産業貿易センター浜松町館)において,カンタム・ウシカタ(紫外線フェア ブースNo3U-04)は,防水型LED除菌装置を展示している。
この装置は深紫外LEDを搭載したモジュールで,日星電気が製造,カンタム・ウシカタが販売店を務める。水に漬かるような装置内での除菌用途を想定しており,LEDを覆っている防水ジャケットはLED光を透過させるために透明である必要があるが,この製品ではそこにガラスではなくふっ素樹脂のチューブを用いている。
ふっ素樹脂は不測の事故で割れて飛散することがないため,家庭用電化製品でも安心して使用することができるほか,すべり性も高いことから防汚性にも優れるという。LED基板は水道管にも使われる銅製のヒートシンクにつながっており,水中で放熱できる。
現在,波長(265nm/275nm)と出力(9mW/3mW)の異なる2種類の製品を提案しており,要望する用途やコストに応じて選ぶことができる。また,組み込み先に応じてサイズやLEDを変更するカスタマイズにも応じるとしている。
展示品の主な仕様は次の通り。外径:MAXφ16mm,本体長さ:130mm(モールド部含む),ケーブル長:標準1000mm。アプリケーションとして食器洗浄機,浄水器,洗浄便座,食品や化粧品工場設備などを想定しているが,この展示会を通じてさらなる応用を見つけたい考えだ。