トプコンは,大容量の3D点群データを,誰でも簡単に閲覧・共有できるウェブ・アプリケーション「MAGNET Collage Web」に地上型レーザースキャナーとUAV空中写真測量のデータ解析機能を追加し,リニューアルしたことを発表した(ニュースリリース)。
現在の建設工事では,現況測量や工事の進捗管理のため,地上型レーザースキャナーやUAV空中写真測量による3D点群計測が重要視されているが,3D点群データは膨大なデータ量であるため,関係者間のデータ共有も難しく,また解析には複雑な処理が必要なため,高性能PCが必要という課題を抱えていたという。
従来の「MAGNET Collage Web」では,ウェブ上でビューワー機能を提供してきたが,今回新たにクラウド上でスキャナー点群データの解析とUAV写真解析による点群算出機能を追加し,大幅な機能強化を図ったとしている。クラウド上で点群データ解析を行なえることで,今まで必要であった高性能PCは不要となり,ソフトウェアのインストールも不要,年間ライセンスでの利用が可能で,初期導入費用も抑制できるという。
今回のリニューアルにより,空中写真測量において解析時間を大幅に短縮,同社比25%のスピードアップを実現。また,データの結合機能をはじめ,例えば重機や樹木,工事機材など不要なデータを除去する地表面フィルタ機能も装備している。
さらに,このリニューアルにより3D点群計測の働き方改革も実現するとし,現場では「MAGNET Collage Web」に計測データをアップロードするだけ,解析はオフィスから「MAGNET Collage Web」へアクセスし行なうといった協業ワークフローを構築することができるとしている。