フォトロン,4K対応ハイスピードカメラを発売

フォトロンは,4K解像度(4096×2304画素)で1,250コマ/秒,Full HD(1920×1080画素)で5,280コマ/秒の高速撮影が可能な小型軽量の超高解像度カメラ「FASTCAM Nova R5-4K」と,4K解像度で750コマ/秒,Full HDで3,000コマ/秒の高速撮影が可能な「FASTCAM Nova R3-4K」の販売を開始した(ニュースリリース)。

近年,民間企業の研究開発部門や最先端の研究開発テーマに取り組む大学・官公庁において,高解像度な高速度カメラを用いた画像計測システムのニーズがますます増加しているという。

同社は,このようなニーズに応えるべく,高い撮影性能と小型軽量密閉筐体を両立した高速度カメラ「FASTCAMNovaシリーズ」に,4K解像度に対応した2モデルを新たに投入。特に,「FASTCAM Nova R5-4K」は,従来の高解像度型機種である「FASTCAM Nova R2」に対して,最大解像度で2.3倍,Full HDでの撮影速度で2.0倍以上の性能向上を実現した。

これらの製品は,120.0×120.0×223.2mm(WHD),3.5kgの小型軽量密閉筐体。片手で持ち運びできる小型軽量ボディは密閉筐体かつ最大30Gの耐衝撃性能を持ち,あらゆる場所に持ち運びできる高い携帯性を実現。

また,10ギガビットイーサネットを使用することで,従来のギガビットイーサネットに比べ撮影後のデータ転送速度を大幅に短縮することが可能。撮影後のデータ保存時間を短くしたい,決まった時間内でより多くの撮影をしたいというユーザーに適した機能だとする。

さらに一般的な高速度カメラで採用されているGタイプFマウント,Cマウントといったレンズマウントに加え,オプションでEFマウントにも対応。絞りとフォーカスをコントロールPCから遠隔操作できるとしている。

これらの製品の主な機能は以下のとおり。
・ランダムリセットトリガーモード:パルスレーザーとの同期可能
・可変周波数同期機能:エンジンのクランク角度信号など周期が不定期な信号と同期撮影が可能
・デュアルスロープシャッター機能:金属材料の撮影や溶接の撮影など,画面内に明暗が発生する際に極端に明るい部分のみを暗くし,ダイナミックレンジを拡大して撮影可能
・ファン停止機能:微小体の撮影時に役立つ機能

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