Menlo Systems,光周波数コムの新製品を発売

著者: sugi

独Menlo Systemsは,光周波数コムシンセサイザーの最新モデル,「FC1500-ULNnova」を発表した(製品ページ)。

この製品は,同社が特許を有する超低雑音(ULN)figure 9モードロック技術に基づき再設計されたコムレーザー発振器で構成されている。この新型の発振器は,音響の歪や熱ドリフトに対する堅牢性を大幅に向上させた設計になっている。

主な改善点として,フリーラン線幅をわずか15kHzに低減したことで,それにより平均時間1秒で10-19レベルの周波数安定度を達成できることを実証した。

安定した基準スペクトルの純度特性が周波数コムの出力波長全域の500-2000nmに渡って維持されることから,異なる光周波数基準の比較,連続発振型レーザーの絶対的な周波数基準への安定化,光格子時計などの用途に用いることができるという。

繰り返し周波数とその4倍波用の2つのRF高周波出力ポートを備え,248MHz-252MHzの範囲内で繰り返し周波数をスムーズに変更できる他,モードロック機構の最適化によりポンプダイオードの数を減らすなどのメリットも備えるとしている。

キーワード:

関連記事

  • NICT,光源一つで大容量コヒーレント光通信に成功

    情報通信研究機構(NICT)は,光通信の周波数規格に準拠し,S,C,L波長帯のほぼ全域でコヒーレント光通信を可能とする高品質光コムの生成に世界で初めて成功した(ニュースリリース)。 増大し続ける通信量に対応するため,波長…

    2024.07.24
  • 慶大,微小圧力で高繰り返しモード同期レーザー実現

    慶應義塾大学の研究グループは,15GHz程度の非常に高い繰り返し周期をもつ光周波数コムを,ピエゾ素子を利用した微小な機械的圧力によって発生させることに成功した(ニュースリリース)。 これまでに研究グループは,フッ化マグネ…

    2024.05.15
  • 徳島大ら,デュアル光コムでコロナウイルスを検出

    徳島大学と高知工科大学は,デュアル光コムを用いたバイオセンシングに成功した(ニュースリリース)。 バイオセンサーのうち,特に測定対象分子と分子識別部の相互作用を光学的に読み出す光バイオセンサーは,高い定量性や簡易・迅速計…

    2023.09.26
  • 東邦大ら,小型デュアルコムファイバレーザーを開発

    東邦大学と徳島大学は,堅牢で小型な全ファイバ型の機構共有型デュアルコムファイバレーザーの開発に成功した(ニュースリリース)。 光周波数コム(光コム)は,高度なレーザー技術であり,多くの科学的・技術的分野で欠かせない光源と…

    2023.08.28
  • NTTら,電気光学変調ベース光周波数コムを安定化

    日本電信電話(NTT)と東京電機大学は,電気光学変調ベース光周波数コムのさらなる安定化に成功した(ニュースリリース)。 光周波数コムは,周波数軸上でくし(コム)状の輝線スペクトルを持ち,光の周波数計測や光からマイクロ波へ…

    2023.07.21
  • 横国大,可視域高精度デュアルコム分光技術を開発

    横浜国立大学の研究グループは,赤外波長領域の光コムを可視波長領域に変換し,高精度な可視デュアルコム分光技術の開発に成功した(ニュースリリース)。 レーザーの光を用いた精密計測は,精密加工だけではなく,環境など生活に密着し…

    2023.02.21
  • 慶大ら,マイクロ光コムの精密制御に成功

    慶應義塾大学と理化学研究所は,高Q値単結晶微小光共振器を用いて生成した20GHzを超える超高繰り返し光周波数コム(マイクロ光コム)を連続的かつ広範囲に制御する手法を開発した(ニュースリリース)。 直径数mm以下の高Q値微…

    2023.01.11
  • 電通大,光コムで高精度な瞬時3次元計測に成功

    電気通信大学の研究グループは,光周波数コムを用いた瞬時3次元計測手法に対して,シングルモードファイバとマルチモードファイバで構成したバンドルファイバによる2次元分光法を新たに採用することで,任意の3次元形状を瞬時,かつ高…

    2022.03.31

新着ニュース

人気記事

新着記事

  • オプトキャリア