東大,新しいカイラル有機強誘電体を発見

東京大学の研究グループは,新しいカイラル有機強誘電体を発見した(ニュースリリース)。

研究対象としたのは,BINOL・2DMSと呼ばれる分子性結晶。カイラル分子(BINOL,1,1’-bi-2-naphthol)からなるフレーム中に極性分子(DMSO,dimethyl sulfoxide)がゲストとして取り込まれた結晶構造を有する。

190Kでゲスト分子の配向自由度が秩序し,結晶の対称性が破れることで強誘電転移が起きる。カイラルかつ有機物の強誘電体はこれまで数件しか報告されておらず,誘電体研究における重要な進展といえるという。

近年,有機強誘電体やカイラル結晶は広く興味を集めており,研究グループは,この物質も新たな誘電物性研究の舞台として進展が期待されるとしている。

その他関連ニュース

  • 公大ら,キラルなサブTHz帯高周波材料を発見 2022年06月22日
  • 茨城大ら,凝集状態で円偏光発光する機構を解明 2022年06月13日
  • 筑波大,モノマーに光学活性を持たせ液晶を螺旋化 2022年06月08日
  • 京大,電流中のスピン制御で水電解の効率化を実現 2022年05月09日
  • 名工大,光学活性ジオキサンを単純な原料から合成 2022年04月15日
  • 理研ら,温めたキラル分子に磁性の発現を確認 2022年04月13日
  • 東大ら,トポロジカル材料の相転移制御するモデル 2022年04月04日
  • 東大ら,テラヘルツ光を電流に変換する原理を発見 2022年03月31日