東大,新しいカイラル有機強誘電体を発見

東京大学の研究グループは,新しいカイラル有機強誘電体を発見した(ニュースリリース)。

研究対象としたのは,BINOL・2DMSと呼ばれる分子性結晶。カイラル分子(BINOL,1,1’-bi-2-naphthol)からなるフレーム中に極性分子(DMSO,dimethyl sulfoxide)がゲストとして取り込まれた結晶構造を有する。

190Kでゲスト分子の配向自由度が秩序し,結晶の対称性が破れることで強誘電転移が起きる。カイラルかつ有機物の強誘電体はこれまで数件しか報告されておらず,誘電体研究における重要な進展といえるという。

近年,有機強誘電体やカイラル結晶は広く興味を集めており,研究グループは,この物質も新たな誘電物性研究の舞台として進展が期待されるとしている。

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