米キーサイト・テクノロジーズは,112Gb/sシリアル・データセンター・インタフェースの最新業界標準への準拠を検証する,業界初の「コンプライアンステストソリューション」を発表した(ニュースリリース)。
データセンター事業者やハイパースケーラーと呼ばれる大手クラウドサービス企業では,次世代データセンター接続技術である800Gを実装し,帯域幅,仮想化,スイッチング容量の要件や,コスト効率とパワー効率の高いデータ伝送の投資が加速している。800G実装のメリットを実現するためには,少なくとも100Gb/sの速度およびレーンごとの速度をサポートできるインタフェースが不可欠となるという。
同社は,100Gb/sを用いたハイパースケールネットワークの測定科学と設計検証ソリューションを前進させるため,業界標準化を進めている。また,エコシステムの主要な関係企業と協力して得られた知見を活用し,相互運用性と物理層コンフォーマンスのテストツールを作成してきた。
今回の製品により,光トランシーバーメーカーは100Gb/s以上の接続速度をサポートするトランスミッター(TX)とレシーバー(RX)両方の設計を正確に検証できる。
また,さまざまな実装シナリオに対して柔軟かつ正確で再現性のあるテストの実行による開発スケジュールの短縮や,IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)およびOIF(Optical Internetworking Forum)が定義する最新仕様への準拠を検証する幅広いテストケースの活用が可能。さらに,チップ間,チップとモジュール間,ケーブル,バックプレーンなど,複数の内部インタフェースのテストの簡素化と迅速化が可能だとしている。
なお新製品は,レシーバーテスト用に同社の「M8040A 64GBaud高性能ビット・エラー・レシオ・テスター(BERT)」と「N1060Aデジタル・コミュニケーション・アナライザ(DCA)」,トランスミッターテスト用に「InfiniiumUXRシリーズ リアルタイムオシロスコープ」を使用している。