日清紡マイクロデバイスは,ボタンをタッチレス化する反射型センサ「NJL5830R」の開発を完了し,4月より生産を開始することを発表した(ニュースリリース)。サンプル価格(100個購入時の参考価格)は660円(税込み)。
高出力の赤外LEDと受光ICをCOBP(Chip On Board Package)に組み込んだ反射型センサで,券売機などの自動販売機やエレベーター等の選択ボタンなど,公共性の高い装置の操作ボタンをタッチレス化することで,感染症対策や,衛生面の向上に貢献するという。
このセンサは,ボタンスイッチへの組み込みを視野に入れ小型薄型パッケージを実現(3.6×5.8×1.2mm)。検出距離は0から50mmをターゲットとしており,用途に合わせて調整ができる。
また,業界初となるセンサ同士の干渉防止機能を内蔵。従来も1個使いのタッチレスセンサは存在していたが,複数個使いはセンサ同士の干渉が発生してしまうなどの課題があったとし,この製品はセンサ同士のパルス周期をずらすことで干渉による誤動作を防止する。
光変調方式により外乱光耐性も高く,屋外での使用も可能。飲食機器や医療機器など手袋を着用している環境でも使用できるとしている。同社では,光学式タッチレスセンサを「Optton」の商品名でシリーズ化していくという。