古河電気工業は,高密度接続が可能な次世代の小型多心コネクタであるセンコーアドバンスの「SN-MTコネクタ」用に「小型MTフェルール」の開発・製造販売を,センコーアドバンスと協業して行なうことを発表した(ニュースリリース)。
データトラフィックの急激な増大に伴い,データセンターでは従来以上に早急な光ファイバネットワークの大容量化が求められおり,併せて,ファイバ心数の増加に伴い光接続部の高密度化が急務となっている。既存のMPOコネクタでは高密度化に限界があることから,より小型の多心コネクタによる高密度化が期待されている。
古河電気工業はセンコーアドバンスの「SN-MTコネクタ」を用いることで,従来のMPOコネクタの2.7倍以上の高密度化が可能だとし,古河電気工業が開発した8心・16心の「小型MTフェルール」のサンプル供給を4月から予定している。
「16心SN-MTコネクタ」はMTフェルールのファイバピッチを200µmとしていることから,古河電工が展開している「16心ローラブルリボン」へも適用しやすく,超多心ケーブル(3456心,6912心等)と組み合わせることで,端末を小型化したコネクタ付きケーブルを実現できるとしている。
両社はこの協業を通じて,次世代高密度接続を実現し,データセンター等における普及を促進していくという。