三菱電機は,「光通信用EML集積送信モジュールの開発と実用化」に関する技術などが,令和3年度「第69回電気科学技術奨励賞」を受賞したことを発表した(ニュースリリース)。
電気科学技術奨励賞は,公益財団法人 電気科学技術奨励会が,電気科学技術に関する発明,改良,研究,教育などで優れた業績をあげ,日本の諸産業の発展および国民生活の向上に寄与し,今後も引き続き顕著な成果の期待できる人を表彰するもの。
今回,同社は「光通信用EML集積送信モジュールの開発と実用化」および「プラント工場の安定稼働に貢献する革新的監視技術の開発と実用化」に関する技術での受賞となった。
このうち,「光通信用EML集積送信モジュールの開発と実用化」は,光通信用トランシーバーに搭載されるキーデバイスである光通信用送信モジュールについて,2016年に高速,低電圧で動作するEMLと,25Gb/sの光信号4つを小さく1つに束ねる技術を開発したもの。
業界最小クラスの筐体サイズ(従来体積比30%減)で100Gb/sの光信号を送信することが可能な光通信用 EML集積送信モジュールを実現しており,これにより,近年のデータトラフィックの増大に伴いトランシーバーに要求される,大容量・低消費電力・小型化に対応している。
受賞者は,同社情報技術総合研究所の有賀博氏,村尾覚志氏,および高周波光デバイス製作所の望月敬太氏の3名。受賞式は,11月24日(水)に学士会館(東京都千代田区)にて行なわれる。