ソニーCSLら,ISSと地上局で光ダウンリンク確立

ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)とノルウェーの衛星関連サービス会社,コングスベルグ・サテライト・サービシズ(KSAT)は,国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に設置した小型光通信実験装置「SOLISS」(Small Optical Link for International Space Station)と,ギリシャに設置された世界初の商用光地上局までの光ダウンリンク確立に成功した(ニュースリリース)。

SOLISSは宇宙航空研究開発機構(JAXA)とソニーCSLが軌道上技術実証のために共同開発した,長距離空間大容量データ通信を目的とする小型衛星光通信システム。光通信部にはソニーグループの光ディスク技術が使用されている。

今回SOLISSと通信を行なったギリシャの光地上局は,KSATが運営する世界初の商用かつOptical Nucleus Networkの光地上局。Optical Nucleus NetworkはKSATが他の宇宙・産業機関と連携して構築した独自のネットワークで,宇宙での光通信サービスを提供するための光地上局ネットワークの構築を目的としている。

なお,通信形式には宇宙データシステム諮問委員会(CCSDS)の推奨規格(141.0-B-1 + pink sheets for O3K)が使用された。

今回の成果についてソニーCSLは,宇宙光通信の商業化に向けた重要なマイルストーンであるとしている。

キーワード:

関連記事

  • NTT、通信用DSPチップに光ネットワーク全長の常時監視機能を搭載

    NTTは、光ネットワークの受信端に設置する小型光トランシーバだけで、通信しながら光ネットワーク全長の状態を可視化する機能を、世界で初めて通信用デジタル信号処理チップに搭載したと発表した。専用測定器を使わずに光ネットワーク…

    2026.05.26
  • NTT・クボタ・ドコモ、衛星通信とモバイル通信で山間部のロボット農機遠隔操作を実証

    NTT、クボタ、NTTドコモは、山間部におけるロボット農機の遠隔操作・遠隔監視時の通信安定化と映像伝送の継続性を実現する共同実証実験を実施し、モバイル通信と衛星通信を組み合わせた通信制御、および映像制御技術の有効性を確認…

    2026.05.25
  • 日本電気硝子、宇宙用超薄板カバーガラスのブランド「Starveil」を立ち上げ

    日本電気硝子(NEG)は、宇宙用超薄板カバーガラスの製品ブランド「Starveil(スターベイル)」を立ち上げたと発表した(ニュースリリース)。 Starveilは、人工衛星の太陽電池をはじめ、宇宙空間で使用される各種機…

    2026.05.25
  • 徳島大と岐阜大、420GHz超で初の100Gb/s級無線通信を実証

    徳島大学と岐阜大学工学部の研究グループは、光ファイバー接続マイクロ光コムを用いたテラヘルツ波生成と多値変調技術を組み合わせたマイクロ光コム駆動型テラヘルツ通信システムを開発した(ニュースリリース)。 次世代移動通信システ…

    2026.05.22
  • 京都大学 特別教授 野田進教授

    フォトニック結晶レーザーが拓く「高輝度半導体レーザー」の次章

    半導体レーザーは小型、高効率という強みを持つ一方で、高出力化するとビームが乱れ「輝度」が伸びないという壁があった。フォトニック結晶レーザーはその常識を塗り替えつつある。その研究の先駆者である京都大学高等研究院・特別教授の…

    2026.04.02

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア