⼭形⼤学とオーガニックライティングは,良質な睡眠が得られる有機ELベッドサイドランプを開発した(ニュースリリース)。
同大は,センター・オブ・イノベーション(COI)プロジェクト(実施期間:2013年度~2021年度)において,未来の快適で健康な⽣活や社会の創造を⽬指した研究開発や有機エレクトロニクス技術の社会実装を進めている。
その⼀環として,睡眠とあかりについて,筑波⼤学と共同研究を⾏なっており,就寝前に有機EL光を照射した場合は,LED光を照射した場合に⽐べて,睡眠中のエネルギー消費量と深部体温の低下,および脂質酸化の増⼤が⾒られ,深い眠りを得られることを報告している。
現在,市場で販売されている照明の光には,いわゆるブルーライトという短波⻑の⻘⾊光成分が多く含まれている。またLEDなどの点光源の照明は⽬に眩しく感じるが,有機EL照明は,⾯光源なので眩しさが少なく,強い光による刺激を避けることができる他,やさしい⾃然光のような光を発する⾼い演⾊性を持つ。
開発した有機EL照明は,良質な睡眠を取りたい成⼈のベッドでの読書や,夜中の授乳時に⾚ちゃんの眼と脳を光の刺激から守るといった場面において,最適な優しい照明だとしている。また,有機EL照明は産婦⼈科医院での試⽤を通して,産婦⼈科医師にも推奨されているという。
オーガニックライティングは,この製品の予約販売を,令和4年4⽉より開始する。また,⼭形⼤学は子供服の三起商⾏(ミキハウス)と,⾚ちゃんや⼦ども,⼦育てファミリーにとって最適な光を⾒出すことを目的として,有機EL照明の効果の確認など実験的な検証を進めており,得られた知⾒を活かし,新たな製品への展開を⽬指すとしている。