エドモンド・オプティクス・ジャパンは,同社の2製品が「2021年度Vision System Design(VSD)イノベーションアワード」を受賞したことを発表した(ニュースリリース)。
「VSDイノベーションアワード」は,マシンビジョンやイメージングの分野で利用可能な,最も革新的な製品やソリューションが,第三者の専門家審査員団によって決定される。今回同社は,動的オートフォーカスを提供する液体レンズを実装した高解像度イメージングレンズの「TECHSPEC LTシリーズ固定焦点レンズ」と,防水タイプの「TECHSPEC Cwシリーズ固定焦点レンズ」が,照明,レンズおよびオプティクス部門において金賞と銅賞をそれぞれ受賞した。
金賞を受賞した「TECHSPEC LTシリーズ固定焦点レンズ」は,これまで一つのレンズアッセンブリには存在しえなかったとする3つの品質,高速オートフォーカス用の液体レンズの実装,1.1型までの12メガピクセルセンサーに対応する高解像力,そして機械的な調整を必要としない使いやすいインターフェースを兼ね備えている。
このレンズにより,マシンビジョンシステムインテグレーターは,高いスループットと速度を維持しながら被写界深度を拡大できるため,高速イメージングアプリケーションに新たな可能性を開くことが可能となるとしている。
銅賞を受賞した「TECHSPEC Cwシリーズ固定焦点レンズ」は,「TECHSPEC Cシリーズ固定焦点レンズ」の防水バージョンであり,過酷な環境下でのマシンビジョンシステムに対して保護用レンズカバーの必要性を排除するという。
このレンズは,IPX7とIPX9KのIEC保護等級に適合しており,水深1メートルで30秒間耐え,近距離高圧の高温放水にも動作。防水カメラと直接統合してマシンビジョンシステムインテグレーターにコンパクトなシーリングされたオプションを提供し,食品,製薬,自動車,セキュリティー等,耐環境アプリケーションに適しているとしている。