浜ホト,ヘッド分離型THz波分光分析装置を開発

浜松ホトニクスは,測定部を分離した「ハンディプローブ テラヘルツ波分光分析装置 C16356」を開発した(ニュースリリース)。

この製品は,世界で初めて測定部を分離した減衰全反射(Attenuated Total Reflection:ATR)分光法によるテラヘルツ波分光分析装置。

テラヘルツ波分光分析では,試料を透過したテラヘルツ波を利用する透過法が主流だが,テラヘルツ波は水に吸収されやすいため液体の測定が困難なことや,粉体の測定にはペレット化が必要となることなどの制限があった。

このため同社は,液体や粉体の測定に対応したATR分光法による据え置き型のテラヘルツ波分光分析装置を製品化し,大学や研究機関などに向け販売してきた。

今回,従来製品の光学設計を一から見直し,分析装置の光学系を光ファイバおよび光通信用素子で構成するとともに,テラヘルツ波による測定を従来の電気的な方法から光学的な方法に変更。これにより,測定部を光ファイバで接続しコンパクトにまとめたという。

従来製品では試料を装置内部の測定用チャンバーにセットする必要があったが,この製品は光ファイバで本体と接続した測定部を自由に動かすことができるため,測定の自由度が大幅に向上した。

また,光学部品の使用点数や電気配線を削減し筐体設計を最適化することで,装置本体の体積を従来の約60%,重量を従来の約40%まで小型,軽量化。さらに,振動に対する耐久性を高めたことで,キャリーケースなどを利用して簡単に持ち運ぶことができるとしている。

この製品により,これまで測定できなかった大型の試料や柔らかい固体,生体などの測定が可能となる。また,小型,軽量で耐振性が高いため簡単に持ち運ぶことができ,薬や化学品,食品などの製造現場に持ち込んでの品質管理への応用が期待されるという。

この製品は,2021年10月1日より国内外の製薬会社や化学,食品メーカーなどに向け販売を開始。また,同年8月2日よりサンプル測定の受け入れを開始するとしている。

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