リコーは,高速生産ラインの速度に追従しながら可変情報印字を可能とするインライン(生産工程)プリンティングソリューション「RICOH FC-LDA Printer 500」を6月23日より発売する(ニュースリリース)。
このソリューションでは,同社が開発した高速レーザーマーカーとほぼ無色透明なサーマルメディアを組み合わせ,大量生産ラインで高速搬送されているフィルムやラベル等の包装材に対して,最大毎分300mの速度で個別に異なる情報の印字ができる。必要な情報を必要な時に必要なだけ印刷するオンデマンドプリンティングにより,業務効率の向上に貢献するという。
このレーザーマーカーは,世界最高出力となる2000Wを達成しており,10万分の1秒ほどの短時間照射で熱反応を起こして,高速にサーマル印字ができる。また,192chのレーザーアレイを,チャンネルごとに最高毎秒8万回独立変調制御するレーザードライバーを独自に開発し,高速・高精細な印字を実現した。
ほぼ透明なサーマルメディア層は,分散技術や高耐性発色技術を生かして開発。これをコーティングすることでラベル,袋,箱などさまざまなものをメディア化し,レーザー印字を可能にしている。