パナソニックは,同社100%出資の連結子会社で北米にて照明デバイスおよび照明制御事業を展開しているパナソニックライティング アメリカズ(PLTA)の全株式を,米の投資会社 Atarに譲渡したと発表した(ニュースリリース)。
パナソニックは,北米での照明事業の拡大を主な目的として,2007年12月に米照明デバイスメーカー,ユニバーサル・ライティング・テクノロジーズ(ULT)を買収,2010年8月にはカナダ照明制御システムメーカー,ダグラス・ライティング・コントロールズ(DLC)を買収し,持株会社PLTAの傘下とし,主に北米の照明器具メーカーに対して,蛍光灯や水銀灯など従来光源用の点灯装置や,LED照明用の電源ユニットなど照明デバイス,および照明制御システムの販売強化を進めてきた。
直近ではULTとDLCの強みを生かした新事業として,照明器具と照明制御システムを組み合わせた店舗向けの照明器具事業の展開も進めてきた。今回,その新事業を加速させるため,投資先がPLTAと同じターゲット顧客を有するとともに,PLTAの技術力,商品力を高く評価し,北米で持続的に事業を成長させることが期待できる投資会社Atarへの株式譲渡を決定し,3月12日をもって株式譲渡を行なった。
今後,パナソニックは照明事業において,国内および,東南アジア,インド,中国などでの照明器具の販売に取り組むとしている。