東芝デバイス&ストレージは,プログラマブルロジックコントローラー,I/Oインターフェースなどの産業機器向けに,DIP4パッケージの大電流フォトリレー「TLP241B」を製品化し,量産出荷を開始した(ニュースリリース)。
この製品は,同社の最新世代U-MOSプロセスのMOSFETを採用し,既存製品「TLP241A」と比べて阻止電圧を40Vから100Vに引き上げている。パッケージは汎用性の高いDIP4で,阻止電圧100V/オン電流2A/絶縁耐圧5kVを業界初で実現した。これにより制御範囲が広がり,さまざまな用途に使用することが可能になったという。
また,フォトリレーは1a接点メカニカルリレーと比較して,無接点による長寿命と低電流駆動,高速応答などの特長があり,機器の信頼性向上が図れる。さらに,デバイスの小型化やメカニカルリレー用ドライバーの削減により,セットの省スペース設計が可能。最大動作温度定格は110℃で,機器の温度設計マージンを確保しやすくなるとしている。
この製品の応用機器は以下のとおり。
・産業機器(プログラマブルロジックコントローラー,I/Oインターフェース,各種センサー制御など)
・ビルオートメーションシステム(HVAC(暖房,換気,および空調),サーモスタットなど)
・各種メカニカルリレーの置換(AC24~48Vシステム,DC24~100Vシステム)
この製品の主な特長は以下のとおり。
・高オン電流定格:ION=2A,IONP=6A(パルス時)
・阻止電圧定格:VOFF=100V
・高い動作温度定格:Topr max=110℃
・汎用性の高いDIP4パッケージ