米フリアーシステムズは,近距離からの故障個所の発見に適したサーモグラフィカメラのエントリーモデル「FLIR C3-X」の販売を1月15日より開始した(製品ページ)。
故障の調査,診断,記録を効率的に行なえる能力は,不動産から電気・機械まであらゆる分野で重要となる。故障の箇所を素早く認識するには,サーモグラフィが効果的なツールとなる。この製品は,ポケットや工具箱に収まるサイズで,あらゆる業務に対応できる堅牢性と手頃な価格を両立したというもの。
5メガピクセルの調査用デジタルカメラと解像度128×96のサーモグラフィカメラ,視認性の高い3.5インチのタッチスクリーンを備え,300℃までの温度測定が可能。高温のヒューズや空気漏れといった懸念のあるエリアの調査に適している。スーパーファインコントラスト(MSX)モードでは,デジカメの輪郭情報をサーモグラフィにリアルタイムで追加することで鮮明度が向上するため,問題点の特定が容易となる。
稼働時間は4時間で過酷な環境にも対応可能な,保護等級IP54による高水準の防塵/防滴性能と2mの耐落下性能を備えている。内蔵LEDライトによって,床下空間などの暗いエリアでも確認作業がしやすい。
無料のクラウドサービス「FLIR Ignite」によって直接データの転送,保存,バックアップを行なえるので,様々なデバイスで画像を確認できる。また,ソフトウェア「FLIR Thermal Studio」と組み合わせることで,シームレスな顧客レポートを作成できるという。