スタンレー電気は,紫外光源を利用した製品ブランド「AℓNUV(アルヌーヴ)」を展開することを発表した(ニュースリリース)。
新型コロナウイルスの不活化に高い有効性が確認されている深紫外LED(波長265nm)を中心に,自動車ランプで培った光学技術とLEDパッケージ技術を用いて,バリエーション豊富な紫外製品を展開していくとしている。ブランド名は,同社LED基板である窒化アルミ(AlN)と紫外線(UV)を組み合わせた。
第1弾として展開する製品は,下記のとおり。
・空気・表面除菌(265nmLED搭載)
「UV-C LEDバー光源ユニット」…ロッカー,宅配ボックス,収納棚等内部の除菌向け。連結機構があり複数接続で照射範囲を拡大可能(最大10本)。スリムな形状で狭所への設置可能。人感センサー付きで安全性を確保しているという。
「車載UV-C LEDモジュール」…車のグローブボックスやコンソールボックスにこの製品を後付けすることで除菌ボックスとして利用できる。小型モジュールで短時間除菌を実現。保護回路機能付き。
・表面除菌(UV-CCL搭載)
「紫外線除菌庫」…コンパクト,高出力,長寿命(50,000時間)が特長の同社標準品を搭載し,標準設定時間2分点灯で細菌・ウイルス等を除菌。紫外線が外部に漏れない安全構造設計。
・水除菌(265nmLED搭載)
「流水用UV-C LEDリアクター」…家庭用浄水器,ウオーターサーバー,医療用計測器向け。水整流機構と配光技術により高い除菌性能を実現。電源立ち上げから瞬時に高い除菌効果を発揮するという。
「ため水用UV-C LEDユニット」…製氷機,ドリンクサーバー,加湿器等の水タンク向け。ため水,循環水,表面の除菌に適した取付け簡単なキャップユニット。UV劣化のない金属筐体を採用,高耐久性を実現している。
同社はこれらの製品のうち「紫外線除菌庫」を医療機関に寄贈した。医療現場従事者の病原性ウイルス感染リスク軽減のため,自治医科大学附属病院,東京慈恵会医科大学付属病院,順天堂大学医学部附属順天堂医院等の大学病院および全日本病院協会・会員病院200病院,合計227病院に対して,合計460台を贈呈したという。