大同特殊鋼は,世界最高レベルの光出力5.7mW(20mA電流注入時)を有した赤色点光源LEDの表面実装部品(SMD)「MED7P14-SMF-1」の販売を開始した(ニュースリリース)。
この製品のサイズは幅1.6mm,奥行0.8mm,高さ0.7mm。同社の赤色点光源LED素子「MED7P14」(波長650nm)を透明樹脂で封止したもので,光電センサー,光学式エンコーダの高精度,高分解能を保ちつつ,実装の生産性向上,および各種モジュールの小型・薄型化,高密度実装化,省エネの実現に寄与するとしている。
同社の点光源LED素子は,照明用などの一般的なLEDと異なり,発光部が点状であるため,レンズを通したビームの広がりが狭い特長がある。照明,表示用途で用いられる一般的な素子は,チップの全面から光が放射されるのに対し,点光源素子は微小な発光窓からのみ光が放射されるという。
この特長は,光電センサーや光学式エンコーダなどのセンサー光源に適しており,産業機器の高精度化,高分解能化,長寿命化に寄与する。
従来ユーザーには,点光源LED素子またはCANパッケージで提供していたが,現在利用されている電子部品の多くは表面実装部品(SMD)となっており,実装の生産性向上,および各種モジュールの小型・薄型化,高密度実装化要求から,点光源LED素子においても表面実装部品化が求められていたという。
同社は,ユーザーがより採用しやすい形態でも提供することで,今後の需要拡大が見込まれる工場自動化,ロボット,3Dセンシング等への用途拡大を目指していくとしている。