三井化学とIBM,太陽光発電の新ビジネスで協業

三井化学と日本アイ・ビー・エムは,日射量未来予測精度向上と太陽光発電量未来予測をベースとした新たなソリューションの開発および販売計画を策定した(ニュースリリース)。

三井化学と日本アイ・ビー・エムは,IBMのグループ企業であるThe Weather Company(TWC)の天候データを活用し,太陽光発電関連の新たなソリューションの開発を協同して実証および事業開発計画を進めてきた。

TWCは,世界で最も予測が正確な気象情報サービス会社で,日本IBM内にアジア太平洋気象予報センターを設置し,気象予報士が24時間365日常駐して,企業向けの気象データをクラウドサービスで提供している。TWCは,AIを活用して精度が高く,15分毎に更新される500メートル・メッシュという狭い範囲かつ最大15日先までの予報データを収集でき,気温や降水量,風向・風速,気圧といった一般的な項目のほか,直達日射量,体感温度,雲量など,ビジネスへの影響分析に活用するための豊富な予報,現況,過去データをAPIで全世界あらゆる地点で提供しているという。

三井化学と日本IBMは,両社のデータやノウハウを活かし,世界各地の日射量を高い精度で算出する技術を開発し精度検証を実施。また,新たなソリューションビジネスとしての日射量および太陽光発電量未来予測サービスのプロトタイプの開発と販売展開計画を作成した。

両社は今後,TWCが提供する様々な気象パラメータと地理地形データ分析基盤「IBM Weather Operations Center」を利用し,三井化学が持つ太陽光発電所の発電量に関わるデータをAIに学習させ,精度の高い日射量未来予測モデルおよび太陽光発電量未来予測モデルを開発し,発電量未来予測・需要未来予測などのサービスを提供・販売していく予定。新サービスの提供開始は2021年度中を目標としている。

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