米ソーラボは,波⻑掃引OCT(SS-OCT)システムのラインナップに,中⼼波⻑1060nmの「Atria」を新たに追加した(製品ページ)。
同社特許取得済のMEMS-VCSEL波⻑掃引技術が組み込まれたこの新システムのスキャンレートは,60kHz(ATR206C1)および200kHz(ATR220C1)で,60kHzの製品では20mmの超⾼深度イメージングを実現している。
このシステムは同社の波⻑掃引OCTシリーズ「VEGA」で実績を持つ,ロールオフと⾼感度性能を有している。また,「Vega」シリーズ同様,MEMS-VCSEL波⻑掃引光源とイメージングモジュールが1つの筐体に納められ,イメージングモジュールには⾛査⽤電⼦回路と差分ディテクタを取付けた⼲渉計が組み込まれている。偏光コントローラ,センサゲイン,参照光強度など,主要なハードウェア制御部は付属のソフトウェア「ThorImage OCT」で調整可能だという。
中⼼波⻑1060nmにおいて,⾼い軸⽅向分解能11μm,最⼤感度102dBを有する新たな製品ラインナップは,眼科研究および計測における全く新しい応⽤分野での可能性を開くとしている。
また,このシステムは専⽤のイメージング対物レンズ付属スキャナ,スキャナ⽤スタンド,サンプル移動ステージを含む基本コンポーネント構成済みシステム,もしくは幅広いモジュールから各コンポーネントの組み合わせが選択可能なカスタム構成を選択可能だという。
同社のすべてのOCTシステムは,画像取得ソフトウェア「ThorImage OCT5.4」と,プログラミングが可能なOCTソフトウェア開発キット(SDK)がインストール済みの⾼性能PCとともに発送されるとし,カスタムデータ分析⽤の⽣データへのアクセスも可能だとしている。