福井県大野市,福井工業大学,パナソニックは,産学官協働により,「星空に優しい照明(光害対策型防犯灯)」を大野市内に試験設置することを発表した(ニュースリリース)。
これは,国際ダークスカイ協会が行っている「星空保護区制度」(美しい星空を守ることを目的とした制度で「星空の世界遺産」とも呼ばれる)の認定を目指すための活動の一環。
福井県大野市と福井工業大学とは平成30年度に相互連携協定を締結し,「日本一の星空」(環境省・日本環境協会実施による「全国星空継続観察」において)を活用した地域活性を推進してきた。この度,「星空保護区制度」の認定を目指すため,パナソニックが開発し,令和2年1月に日本で初めて国際ダークスカイ協会による「星空に優しい照明」の認証を取得した防犯灯を試験設置することとなったという。
「星空に優しい照明(光害対策型防犯灯)」は,色温度3000K(暖色),上方光束比0%(上空に光が漏れない)といった特長がある。試験設置により,星空への光漏れがないことと,地域住民の生活に必要な明るさが確保されていることを確認する予定。
今後,福井県大野市では令和3年~4年度に南六呂師地区の光害対策を行ない,令和5年度にアジア初の「星空保護区アーバン・ナイトスカイプレイス部門」の認定を目指すとしている。