千葉大,金属を含まない金色調の水性塗料を開発

千葉大学の研究グループは,チオフェン重合体誘導体を用いることによって,金属を使わず,使う人や地球環境にも優しい水溶性の金色調・ブロンズ調の塗料を開発することに成功した(ニュースリリース)。

市販されている金属光沢調塗料・インキは,金属の微粉末を含むため,塗料中で金属が沈殿する,金属腐食が生じる,塗工膜が重い,インクジェットプリンターのノズルに詰まるなどの問題点を抱えていた。

そこで,研究グループは近年,チオフェン重合体から成る初の「金属を含まない金色調光沢塗料」を開発していた。しかし,これまでに開発されていた塗料・インキの溶剤は人や環境に優しいものではなかった。

今回開発した塗料・インキは水を溶剤とするものであり,そうした問題が解決されたという。今後,塗装・印刷業界だけではなく,有機電子材料の分野にも展開できるものと期待されるとしている。

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