トプコンテクノハウスは,分光フィルタを搭載した2D分光放射計「SR-5100」の販売を開始した(ニュースリリース)。
非破壊・非接触で光源の波長特性や材料の分光透過率特性,物体の分光反射率特性など光源や物体の特性を高解像度500万画素の分光特性評価を高精度に行なうことができ,多岐にわたる製品の品質を高く維持することに貢献する光計測機。
物体が持つ固有のスペクトルを分析することで,人間の目やフィルタ式の二次元輝度計では評価困難な特性や発光製品のみならず,物体の反射光評価やシミュレーション評価に活用できるという。
同社製の光学系に加え,新たに独自開発した高精度な光学分光フィルタが最大の特長により1nm毎の分光測定を実現。分光とフィルタの測定方式を搭載し各々の長所を生かした高精度と高速のコンバーチブルモデルとなっている。さらに機器の校正には光のトレーサビリティのとれた光源を使用することで,高精度な輝度・色度の精度保証を行なうとしている。
また近年,次世代ディスプレーとして期待されるマイクロLEDディスプレーはマイクロLEDの個体差によりムラが発生しやすいことから分光スペクトルや輝度,色度,主波長,ピーク波長を高精度に安定測定できる計測器による管理が要求されている。
この製品は,高解像度(500万画素)で高輝度分光測定(170億cd/m2)が可能であり,マイクロLEDのEL(Electro-Luminescence)検査などで複数のマイクロLEDチップを一回の測定で検査することが可能で分光スペクトルや輝度,色度,主波長,ピーク波長の安定測定や評価に適しているという。