LUCID Visionは従来,PoE(Power over Ether)対応が難しかった高速I/Fの10GigEを採用したカメラ「Atlas10」の販売を開始した(会社HP)。
10GigEカメラのメリットとして,市販のPoE対応PCIeカードやCAT6AのEtherケーブルを利用でき,これまでよりも安価に利用できる点がある。
今回,PoE対応により,1本のEtherケーブルで10Gb/sの高速データ転送と電源重畳を実現することで,高解像度,高フレームレートが必要とされる検査の現場で活用できる。
また,DCI 4K(4096×2160)や4K UHDTV(3840×2160)解像度で60fps以上を実現し,映像制作用途としても活用可能。Cマウントのレンズで4K画像を撮影できるため,狭いところに設置して高画質な映像を撮影することができるとしている。
さらに,最大でAPS-Cサイズの大判センサーまで対応するため,センサーとレンズマウントの取り付け制度を極限まで調整できる「アクティブセンサーアライメント」機構を搭載。これにより端部における片ボケなども最小限に抑えることができ,大判センサーでの検査用途にも適している。同社では,順次対応センサーを拡充していく予定だという。