デンマークOnRobotは,2.5Dカメラを用いたビジョンシステム「Eyes」のソフトウェア・アップデートを発表した(会社HP)。
新しい検査機能では,色や輪郭を判別してばらばらのオブジェクトを簡単に仕分け・検査・ピック&プレースすることができる。ワークピースの学習をさせなくても,オペレーターが入力した色とサイズの情報に基づいてアイテムを判別する。
例えばCNCマシンから取り出した部品の検査や,成形後のIMM部品に個数の過不足がないかの検査等に使用することができるという。また,人の手による検査のサポートにも使用できるとし,オペレーターがカメラと検査プログラムを設定し,ワークピースをカメラビューに置き,検査を実行するだけで,ロボットは必要ないという。
また,今回のアップデートによって,複数のオブジェクトをワンショットで認識することも可能となった。1枚の画像でシステムがすべてのワークピースを検出でき,ユーザーの操作がシンプルになり,サイクルタイムも向上。加えて,ユーザーが特定のワークピースの種類をリクエストしたり,グリッパーのクリアランスパラメーターを指定することもできる。
さらに,新しくランドマーク機能が追加されたことで,移動型ロボット(無人搬送車(AGV)と協働ロボットの組合せ)に接続することで,カートやトレイ,パレットとセットアップすることが可能となった。エンドユーザーが定義したランドマークに従って,ロボットがステーションからステーションへ移動するようプログラムすることも簡単にできるとする。
この機能は,ロボットに特定の動作を開始させることもできるとし,例えば,ピッキングする部品を積んだ移動カートがワークスペースに到着したことを「Eyes」が検知したらピック&プレースの作業に切り替えるということも簡単にできるとしている。