日東電工と日本電気硝子は共同で,連続生産性に優れたロール・ツー・ロールプロセスによる「超薄板ガラス偏光フィルム」の開発に成功した(ニュースリリース)。
両社は,日本電気硝子の超薄板ガラス「G-Leaf」と日東電工の多種多様な高機能樹脂フィルムとの複合化により,新しい機能を持つ新材料の開発を進めている。開発した製品は,100μm厚の「G-Leaf」と,日東電工の薄型偏光フィルムをロール・ツー・ロールプロセスにより貼り合わせて一体化した,世界初の製品。
非常に薄く,軽量なため,ディスプレーパネルのカバーに使用することで,ディスプレー最表面と画像表示面との視差低減による視認性向上や,タッチセンサー感度向上に大きく寄与するという。また,ガラス特有の質感や平面平滑性,硬度を持ち合わせている。
この製品は,日本電気硝子が量産技術を確立した全長1kmを超える「G-Leaf」のロールと日東電工の薄型偏光フィルムを,日東電工が独自のロール・ツー・ロールプロセスにて連続的に精密接着積層してロール状に巻き取ることで製造される。現在ディスプレー分野への対応に向け量産を準備しているという。
なお,この製品の詳細ついては,2020 SID Virtual Display Week(8月3日~7日)のシンポジウムで発表しするとしている。