キヤノンメディカルシステムズは,日本医療研究開発機構(AMED)による,令和2年度「ウイルス等感染症対策技術開発事業(実証・改良研究支援)」において採択された,「遠隔画像診断・非曝露撮影機能を実装するCT検診車を用いた院外療養中の感染者における新型コロナウイルス肺炎の早期診断の有用性に関する実証研究」に,研究協力機関として参画する(ニュースリリース)。
この研究において同社は,ディープラーニングを用いた画像再構成技術(Advanced intelligent Clear-IQ Engine-integrated︓AiCE-i)を備え,低線量での撮影を可能とした最新の80列CTスキャナーを,CT・MRIレンタルのフリールが所有する車体に搭載し,新型コロナウイルス肺炎等の画像診断に特化したCT搭載車(CT検診車)を構築することに協力する。
さらに,放射線診断専門医による迅速な画像診断を可能にするため,CT搭載車と横浜市立大学附属病院を直接結ぶ遠隔画像診断システムを提供する。
新型コロナウイルス感染症においては,全世界から肺炎の検出における胸部CTの有用性が報告されている。今回の実証研究では,CT搭載車を用いた出張型のCTを施行することで,様々な局面で新型コロナウイルス感染者における初期の肺炎像を評価することなど,包括的な新型コロナウイルス対策におけるCT搭載車の活用に関してその可能性を探るという。