キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は,カナダMatroxの3D光切断方式のスマートプロファイルセンサー「MatroxAltiZ」を2020年7月下旬より販売する(ニュースリリース)。
近年,製造現場では生産設備の性能向上や検査品質の重要性の高まりから,ありとあらゆる生産設備にセンサーが搭載され,生産状況の見える化,自動化による業務効率化,そしてデータ分析による歩留まりの改善に活用されはじめている。
同社はこれまでも,マシンビジョン製品を中心に,産業・医療業界に向けたソリューションを提供してきた。今回,より精度の高い検査品質を目指すため,新製品の提供を開始した。
この製品は,Vision System Design 2020 Innovators Awards(3D Imaging部門)を受賞した高精度な3Dプロファイルセンサー。特長であるデュアルカメラとシングルレーザーの構成により,シングルカメラ構成でよく見られるスキャンギャップ(影)のような光学的な影響を大幅に低減する。
センサー内には独自のアルゴリズムが組み込まれており,2台のイメージセンサーから得たピクセルデータをスマートに統合または選択し,さまざまなタイプの信頼度の高い3Dデータ(個別プロファイル,深度マップ,点群)を自動的に生成し,そのデータは画像処理・3Dデータ処理向けに活用することができるという。
その他,同製品の主な特徴は以下の通り。
・GigE Visionインターフェース準拠によりMILやサードパーティーソフトウェアと高い親和性
・Power-over-Ethernet(PoE)対応による簡易な接続
・IP67規格対応のアルミ製ハウジングとM12コネクタ装備により過酷な使用環境にも対応
・Windows/Linux用Capture Worksによる簡単セットアップ