英弘精機は,独LuxFluxと日本初の商用ハイパースペクトルイメージング(HIS)ソリューションとなる「Opsis HSI-1700イメージングスペクトロスキャナ」の販売を開始した(ニュースリリース)。
電磁スペクトルのさまざまな成分との相互作用による物質と材料の科学的測定である分光分析は,成分分析や濃度分析などさまざまな用途に用いられている。分光分析は製薬,食品業界では品質管理のために使用されることが多く,従来の方法では,サンプル全体の組成や品質を詳細に判断することができず,平均の評価しかできなかったが,この製品は,サンプル表面をマッピング分析することで,材料の不均一性や不純物を識別し画像表示させることができるという。
この製品は高解像度のハイパースペクトルカメラ,スペクトル特性の優れた光源,カメラと連動して動作するサンプルステージで構成され,高精度な測定ができるように最適化されている。また,機械学習ベースのAIソフトウェアは様々なユニークなアルゴリズムを搭載し,使用目的に合わせて,カスタマイズすることができる。
たとえば,医薬品の分析では,錠剤または丸薬の有効成分の量だけでなく,有効成分の分布を明らかにすることが可能。製造プロセスに組み込むと,他の分光法よりも10~100倍の範囲の速度でサンプルをマッピングすることができ,より深く正確で詳細な分析を短時間で提供できるという。
ユーザーはボタンを1回押すだけでハイパースペクトル画像を記録,解析することができるとし,品質管理と材料分析にとって,高速で使いやすく,非常に効率的で深く評価できるように設計されているとしている。