NECは,2018年4月より建設を進めてきた日本・グアム・オーストラリアを結ぶ大容量光海底ケーブル「JGA(the Japan-Guam-Australia Cable System)」の北セグメント(日本・グアム間,約2,700km)の建設を完了し,米RAM Telecom Internationalに引き渡したと発表した(ニュースリリース)。このケーブルの設計容量は24Tb/s以上。
JGAは,最新の光波長多重伝送方式を採用した総延長距離約9,500kmの光海底ケーブルで。アルカテル・サブマリンネットワークス(ASN)とNECが共同で建設を請負った。ASNが担当する南セグメント(グアム・オーストラリア間,約7,000km)はすでに建設を完了し,本年3月にRAM Telecom Internationalが主導するコンソーシアムに引き渡している。
JGAは,グアムで他ケーブルに接続され,日本・オーストラリアと米国・アジア間の通信需要の増加への対応,ネットワークの冗長性の確保,信頼性の高い通信の実現に貢献するという。
また,このケーブルの建設・運用には,海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)の出融資や,NECキャピタルソリューションを含む日本企業からのシンジケートローンが活用されている。
なお,日本で唯一,深海8,000mの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造可能なNECの子会社であるOCCが,このケーブルの製造を担当しているという。