マクニカは,豪Baraja Pty Ltd.と同社のLiDAR「Baraja LiDAR」について,日本国内における代理店契約を締結した(ニュースリリース)。
LiDAR(Light Detection and Ranging)は,自動運転車の目として,また先進安全運転機能を実現する上で最も重要なデバイスの一つとされている。
この製品は,同社技術「Spectrum-Scan」によりリアルタイムに点群の密度をコントロールすることができる。これは周波数を変えることにより,プリズムを通過した時のレーザーの屈折角が変わる原理を応用したもので,メカレスでのビーム走査を実現している。
解像度は最大水平方向0.05°垂直方向0.025°(リアルタイムに変更可能),10%の反射率で240m以上先の物体検出が可能。HFOVは120°,VFOVは25°となっている。レーザー駆動部分(エンジン)と,プリズム部分(センサーヘッド)を分けることにより,360°計測時のトータルコストを削減する。
これにより,万が一のアクシデント時にも,センサーヘッドのみ交換することによりダウンタイム/コスト削減が可能。センサーヘッドとエンジン間は光ファイバケーブルで接続されており,数百mまでケーブルを延長することも可能だとしている。
マクニカでは自動車のみならず,建設機械,鉄道,セキュリティ,インフラ関連等,様々な非車載アプリケーションへの展開も想定しているとしている。