ニレコは,近⾚外波⻑領域で⾼速・⾼精度な分光測定を可能にした米Brimrose(ブリムローズ)製「近⾚外分光アナライザ」の発売を3⽉10⽇より開始した(ニュースリリース)。
AOTF素⼦(Acousto-Optic Tunable Filter:⾳響光学波⻑可変フィルター)を搭載することにより⼩型,⾼精度,堅牢性を実現し,⽣産ライン等のインラインモニターや近⾚外分光分析のフィールド測定に活⽤可能だという。
ハンドヘルド型,インライン⼀体型,インライン分離型,カスタムデザインアナライザなどの幅広いラインナップを有しており,測定対象物に合わせた研究開発の⾼度化や検査部⾨における効率化,⾼度な⾃動化への対応など,さまざまなユーザーニーズに対応する。
「ハンドヘルド AOTF-NIR アナライザ Luminar 5030」は,自社開発のAOTF素子を使用した高速スキャニングにより,毎秒16,000波長のスキャン速度を実現。フィールド用途の標準構成モード,粉体,固体,液体の計測を可能とするプローブ計測モード,液体用高温プローブモード,専用スタンドマウントモードなど,使用者の目的に合わせた使用環境を選ばない柔軟なシステム構成と4タイプの波長オプションを備え(600-1100nm,850-1700nm,900-1800nm,1100-2300nm),さまざまな検体に対応可能だとしている。
「近⾚外分光アナライザ」の主な⽤途は以下のとおり。
・農業分野:穀物・農産物のタンパク,⽔分,脂肪測定等
・⾷品分野:飲料・加⼯⾷品の脂肪,⽔分,カロリ,糖分などの⼀般栄養成分,ブレンド⼯程・乾燥モニタリング等
・飼料分野:配合飼料・牧草の⽔分,タンパク,脂肪,繊維分測定等
・繊維産業分野:綿/ポリエステル割合測定等
・化学製品分野:⽯油製品のオクタン価,引⽕点,蒸溜測定等
・プラスチック製品分野:添加剤量,粘度,反応量測定等
・医薬品分野:製薬の主剤含量,賦形剤含量,ブレンドモニタリング等