QDレーザは2019年12月16日,商工組合中央金庫,日本政策金融公庫,りそな銀行の3社と,それぞれ10億円,5億円,2億円の計17億円の融資契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。
同社は,富士通と三井物産傘下のMitsui&Co. Global Investment, Inc.(設立当時:エム・ヴィー・シー)の出資で,2006年4月に富士通からのスピンオフベンチャーとして設立された。
富士通研究所と東京大学との10年以上にわたる産学連携による共同開発を基に,可視光領域から波長1300nm帯までの量子ドットレーザーをはじめとする高性能の半導体レーザーの開発・製造・販売を行なっている。
また網膜走査型レーザーアイウェアの技術は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるクリーンデバイス社会実装推進事業,平成27年度課題解決型福祉用具実用化開発支援事業等の支援を受けながら開発を続けている。
今回の融資契約は,資本政策に影響ない形で資金繰り計画の安定化に寄与するもので,同社は融資資金を事業の安定と加速化のため有効に活用していくとしている。