AGCは,同社のガラス加工技術を有機ELに応用した超薄型のガラスサイネージ「infoverre Paper like Screenシリーズ」を開発した(ニュースリリース)。2020年11月より製造販売を開始する予定。
同社は視認性とデザイン性に優れ,省スペース化が特長の「infoverre」を2013年に開発し,ガラスに映像を表示するサイネージとして,ビル・空港・ショッピングモールなど様々な場所に同製品を導入している。
また透明ディスプレーを複層ガラスに組込み,車窓に合わせて情報表示が可能な「infoverre WINDOWシリーズ Clear Screen」など,鉄道用途でも,様々な新製品を開発している。
今回開発した「infoverre Paper like Screenシリーズ」は,有機ELディスプレーやその部品,材料,製造装置および関連製品の研究・開発,生産・販売を行なうJOLEDの有機EL技術に,AGCのガラスにディスプレーを貼合する技術を応用することで,厚み9mm以下の超薄型両面ディスプレーを実現している。
今後電車やバスの中吊り広告,電車の戸袋など,これまでディスプレーの設置が難しかった様々な場所にこの製品を展開できるよう,用途開発を進めていくとしている。