電気硝子,3Dプリンター用ペーストを開発


日本電気硝子は,高精細造形に適したセラミックス3Dプリンター用ペーストを開発し,サンプル供給を開始した(ニュースリリース)。量産開始時期は2020年春頃を予定。

セラミックス材料は,その優れた強度,耐熱性,耐薬品性等により,電子部品を中心にさまざまな用途に利用されている。さらに,3Dプリンターの造形材料のひとつとして,セラミックス材料が採用されるケースが増えつつあるという。

同社は,長年培ったガラスの材料設計,粉末加工技術を駆使し,主体となるセラミックス粉末に同社で開発した粉末ガラス等を混ぜ合わせ,セラミックスの高精細造形を実現できる3Dプリンター用ペーストを開発することに成功した。

通常,3Dプリンターの光造形法の材料には,造形物を硬化させるために紫外線硬化樹脂が含まれている。今回開発した粉末ガラス等を材料に混ぜ合わせることで,紫外線硬化樹脂の硬化幅や深度をより高精度に制御でき,より複雑で精密な造形が可能になったとしている。

従来のペーストでは達成不可能であった10ミクロン単位での造形パターンまで対応でき,特に,ラインアンドスペース(パターンの幅とパターン間の間隔)が小さな造形物の製造に適しているという。

キーワード:

関連記事

  • 阪大、3Dプリンティング研究を統合する新センターを設置へ

    大阪大学大学院工学研究科は、2026年4月1日付で「3DPTec統合センター」を設置する。これは、これまで工学研究科で蓄積してきた3Dプリンティング技術の研究基盤を発展的に再編し、医療、食品、ものづくり、芸術など多様な領…

    2026.03.30
  • 【interOpto2025】夏目光学、可視化実験用モデルを展示

    interOpto / 光とレーザーの科学技術フェアで、夏目光学【可視化技術フェア No. B-16】は、可視化実験用モデルを展示している。 展示されていたのは、エンジンのシリンダーなど車載部品をガラスで製造したものだ。…

    2025.11.12
  • 【interOpto2025】五鈴精工硝子、透過・拡散ガラス・両面レンズアレイを展示

    interOpto / 光とレーザーの科学技術フェアで、五鈴精工硝子【紫外線フェア No. C-15】は、紫外線殺菌・露光装置に注目される成型可能な紫外線透過ガラス「IHUシリーズ」、高い拡散効果と安定した配光特性を誇る…

    2025.11.11
  • 東大ら,単一元素金属がガラス化する仕組みを解明

    東京大学と中国松山湖材料実験室の研究グループは,単一元素(金属)がガラス化するメカニズムを大規模シミュレーションにより解明した(ニュースリリース)。 金属ガラスは,結晶性金属にはない高強度や耐食性,優れた加工性などの特性…

    2025.09.12
  • 島根大ら,放射光で金属ガラス若返り現象を観測

    島根大学,広島大学,弘前大学,高エネルギー加速器研究機構,東北大学は,金属ガラスに液体窒素温度と室温の間を繰り返して上下させる「極低温若返り効果」を起こすことで電子状態が変化することを,放射光を用いた実験で明らかにした(…

    2025.09.11

新着ニュース

人気記事

編集部おすすめ

  • オプトキャリア