日本精機は,ヘッドアップディスプレー(HUD)事業の開発強化へ向け,「東京R&Dセンター」を開設し,東京に要素技術開発部門を配置した(ニュースリリース)。
同社は,顧客,サプライヤーとの連携深化や,優秀な人材確保を見据えた先端技術開発力の強化,及び,ソフトウェア開発の増大やヘッドアップディスプレーの受注拡大を見据えた製品開発力の強化を目的とし,東京営業所/東京テクニカルセンターの入居する田端ASKAタワーに1フロア増床し,東京R&Dセンター開設及び東京テクニカルセンターの人員増強を行なうことを決定した。
また,HUDの受注拡大と関連し,2019年7月1日,パイオニアよりレーザースキャン方式HUDの基幹部品であるプロジェクター及びPGU(Picture Generation Unit)の設計開発及び製品化に係る知的財産(特許や設計開発結果)の獲得及び人員を迎え入れており,HUDの広画角化,画像の品位性向上,低消費電力化の開発をしていく。
同社は,これまでのTFT方式・DMD方式の技術に加え,高効率で色の再現性の高いレーザースキャン方式が加わることにより,ローエンドからハイエンドまでフルラインナップを揃え,多様化するニーズに対応した将来のHUDビジネスの拡大が期待できるとしている。