トヨコーは,2019年9月26日・30日に日本郵船,鈴与建設,山本光学と資本業務提携携契約を締結し,静岡銀行からの資本性ローンと合わせて合計8億円の出資/融資を受けた(ニュースリリース)。
日本国内にある社会インフラ構造物の多くは高度経済成長期に造られ,50年以上経過した今,非常に老朽化が進んでいる。これら老朽化した社会インフラ構造物を延命させるためには,古くなった塗膜やサビを除去して新しく塗り替えることが必要となる。
同社が開発した「CoolLaser®」は,表面上の一点に集光された高い強度のレーザービームを高速回転させながら円状に走査(スキャン)させ,表面にある塗膜やサビを瞬間的に溶融,蒸散,熱破砕により除去する。従来工法に比べて狭隘部等の困難な場所にも適用でき,塩分除去も可能であるためサビの再発防止にも効果がある。
また,これまで課題となっていた施工時の粉塵飛散や騒音,大量の産業廃棄物発生などを抑えることができるため,作業者や地球環境にとってもクリーンな工法という。
同社はこの資本業務提携締結等により,CoolLaser事業のさらなる拡大を目指すとしている。なお,各社の出資金額は日本郵船294,000,000円,鈴与建設294,000,000円,山本光学28,000,000円。静岡銀行の融資金額は200,000,000円。