独IDSは,データ処理機能を内蔵した新しい3Dカメラ・シリーズ「Ensenso XR」の発売を開始した(製品ページ)。
同社が提供するステレオビジョン・カメラのうち,3Dデータを直接FPGAで処理する最初のカメラとなる。ばら積みピッキングやインライン計測など計算負荷の高いアプリケーションに適しているという。
同シリーズには,「XR30モデル」と「XR36モデル」があり,保護等級IP65/67と非常に堅牢なうえ,1.6メガピクセルのSony製センサを搭載し,最長5メートルの動作距離で物体を検出できる。
カメラ単体で3Dデータを算出するため,高性能な産業用PCは不要。さらに,RAWデータではなく計算済みの3Dデータを転送するため,ネットワークの負荷も大幅に減少する。こうした特長から,複数のカメラ構成によるシステムや計算負荷の高いアプリケーションに適しているという。
また,WiFiインターフェイスを搭載しており,ワイヤレスなデータ送信をオプションとして利用でき,セットアップや保守作業のほか,配線が困難な場合や配線にコストがかかる場合に有効だとしている。
消費電力100Wの強力なLEDプロジェクタと,2台のuEyeカメラで構成されており,プロジェクタに対するuEyeカメラの取付距離(ベースライン)は仕様に合わせて変更できる。さらに,FlexView2技術を用いて,高精度かつ高速に詳細な画像を取得できる。データ・レートは高性能なCore i7 CPUに匹敵するという。
2019年の第4四半期には,5メガピクセルのセンサを搭載した新モデルも投入予定だとしている。