東陽テクニカ,視野角を広げた新型LiDARを発売

東陽テクニカは,ADAS(先進運転支援システム)/自動運転システム向けLiDARの開発・製造を行なうベルギーXenomatiX N.V.(XenomatiX)製の周辺環境計測システム「XenoLidar Intercity」を2019年9月26日に販売開始した(ニュースリリース)。

現行のメカ式LiDARは可動部を持つために高コストでサイズも大きく設置する場所が限定されてしまうため,可動部を持たないSolid-state型LiDARの研究・開発が進んでいる。

この製品は2018年より販売している「XenoLidar Highway」の視野角を広げた(30°×10°→60°×20°)新モデル。Truesolid-state型LiDARで,可動部分,回転機構を持たないため,小型(幅17cm×奥行き12cm×高さ8cm)で壊れにくく,設置場所の自由度が高い。

さらに複数本のレーザーを同時に照射(350,000点/秒:20Hz データ出力)することで,車両や人,建物など,一度に多くのターゲットをより高速で高分解能に検出することが可能。独自のレーザー技術により,昼夜・天候を問わず,小さい対象物においても50m先まで正確に計測できる。

また,3D点群マッピングと2D実映像の双方をリアルタイムに取得できるため,2つの画面を見比べることでより簡単に対象物を判別できるという。

同社は,この製品は無人搬送車(AGV)システムへの応用,人や物の監視といったセキュリティ分野への応用も期待できるとしている。

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