米オン・セミコンダクターは,ベルギーで開催中の「AutoSensカンファレンス」で,運転者のモニタと搭乗者のモニタ機能を含む,「完全に統合された車内モニタシステム」のデモを行なった(ニュースリリース)。
デモは,同社の1MPグローバルシャッタ・イメージセンサ「AR0144AT」と,3つの「2.3MP RGB-IRイメージセンサ」を使用。このマルチカメラシステムは,リアルタイムで高品質なRGB-IRビデオを処理する米アムバレラの「CV2AQ」(System on Chip)および,複雑な身体と顔の分析,搭乗者の行動のモニタ,および物体検出を実行する米アイリスのAIソフトウェアを活用している。
運転者と搭乗者をモニタするアプリケーションは,直射日光から真っ暗な状態までのさまざまな照度で画像をキャプチャする能力が必要となる。「RGB-IRイメージセンサ」は,3.0μmの背面照射(BSI)と3露光HDRを用いてフルHD1080pを実現するとともに,優れたNIR応答性を備えている。RGBおよびIR光の両方に感受性があり,昼間のカラー画像と,NIR照明を用いたモノクロ画像の両方をキャプチャできるという。
人の存在を検出する車の安全システムは,次世代の機能として非常に重要なものとなる。同社は,センサ,プロセッサ,ソフトウェア企業間の連携することは,車内モニタシステムの性能を最適化し,市場投入時間を短縮するために不可欠だとしている。