韓国LGイノテックは,明るく均一に光を放つ,車両用のフレキシブル立体照明「ネックスライド-HD」を開発した(会社HP)。
薄い基板に複数のLEDパッケージを取り付けて作った車両用の照明モジュール。消しゴムのように柔らかく曲がる六面体の形で,昼間走行灯,尾灯のような車両外装ランプに装着する光源として開発された。
基板の接触面を除く5面から均一に光を放つ設計で,光が180度近く広がるLEDとオリジナル光学設計技術を採用している。直線・曲線,ウェーブ,立体図形等の様々なデザインの車両照明を製作でき,薄片に切ってブロックのように組み合わせ,花柄等に作ることもできるという。
尾灯はもちろん車両前面の昼間走行灯にも適用可能。昼間走行灯は,真昼にも認識できるように400cdの明るさが求められるが,5面立体発光技術によりモジュールの最大明るさを従来品の80cdから400cdに向上させている。また,インナーレンズ等の光を均一にする部品を必要としないため,従来品と比べて最大70%車両用ランプの厚みを減らし,スリムな照明を製作できるという。
同社はこの製品について,グローバル車両用照明市場なかでもユニークでエレガントなデザインコンセプトが求められるプレミアム車種を中心に販路を拡大していく計画だとしている。