amsジャパンは,人工知能のパイオニアの中国MEGVIIと,あらゆるタイプのコンシューマーデバイスおよび商用デバイスに向け,3D顔認識ソリューションを共同で開発・促進するためのパートナーシップ契約を締結した(ニュースリリース)。
両社はこれまでに携帯電話向けの顔認識ソリューションの共同開発を成功させている。新しい了解覚書(MoU)に基づき,両社はユーザーの携帯電話から完全に独立した,スマートホーム,スマートリテール,スマートビルディング,およびスマートセキュリティのアプリケーションのための,世界初となる既製の顔認識システムを提供する予定。また,両社は2019年末までに,共同ソリューションを市場へリリースする予定。
アプリケーションと利点開発中の統合型ソリューションは,MEGVIIによる奥行きマップの生成と顔認証のためのソフトウェアと,amsの実績ある垂直面発光レーザー(VCSEL)エミッタモジュールを組み合わせるもの。その結果,両社は屋内と屋外両方の明るさの条件下で,頑強な性能を持つ3Dアクティブ・ステレオ・ソリューションを生み出すという。
さらに,このソリューションは高いセキュリティ基準を満たすことから,POS端末など顧客の支払いシステムでの使用に適している。この新しいソリューションは,さまざまな製造元が提供する幅広いアプリケーションプロセッサーと互換性があり,スマートロック,アクセス制御機能,決算端末といった組み込みシステムへの顔認識の導入にかかる開発時間,リスクおよび労力を大幅に削減するとしている。