古河電工は,横浜事業所内にあるオープンイノベーションの推進拠点「Fun Lab®」を拡張し,2019年6月に新装オープンした(ニュースリリース)。
オープンイノベーションとは,同社技術に他社の技術やアイディア,サービスなどを組み合わせ,新しいビジネスモデルや研究成果,製品開発等を実現する新しい取り組みとなる。
この施設は,来場者との新しい共創につながる情報交換や共同開発等の連携の可能性を探索するオープンラボ。2016年8月の開設以来,企業,大学,公的研究機関をはじめとする延べ320組,1,200名超が来場し,現在の事業分野を超えた技術やアイディア等を組み合わせ,新事業創出や新領域の研究開発等を実現する議論が活発に行われてきた。その結果,社外企業との共同開発で新しいビジネスを開始したり,教育機関と連携して新しい講座を開いたりするなどの成果も出始めている。
今回,床面積を約2倍に増床し,展示物や会議スペースなどを充実。同社のコア技術である「メタル技術」や「ポリマー技術」「フォトニクス技術」「高周波技術」を核に,同社およびグループ会社のテクノロジーの技術がどのように社会基盤に役立つかを見ることができる。
またこの施設は,アイディアを誘発するようなモノや思い付いたアイディアをすぐに書き留められるホワイトボードを設置し,来場者が気軽にプレゼンテーションできる空間になっている。自然にコミュニケーションが生まれる工夫を凝らし,社外との議論を通じて新しい価値を創造しやすい場作りをしている。