東京エレクトロンデバイス(TED)は,AI外観検査を低コスト,短期間で実現し,企業の生産性向上を実現するAIプラットフォーム「TAiVIS(タイビス)」を,2019年6月27日より受注開始した(ニュースリリース)。
生産現場では,不良品の流出防止のためさまざまな検査システムを導入しているが,判定精度の継続的な向上や過検出などが課題となり,これらの対策として目視検査を併用している。
この製品は,ディープラーニングの識別技術を生かし,カメラで撮影した検査対象物の画像の特徴から良品・不良品の判定(推論)を自動で行なう。
個体差がある製品の検査や,汚れや色ムラを見る官能検査,過検知の判断など,これまで目視検査に頼っていた判定を自動化し,省人・省エネに貢献する。AIによる学習を繰り返すことで,不良品の判定精度も向上するという。
また,複数の検査対象物を個別に推論処理(検査)する同社独自技術により,複数の製品が流れてくるラインで検査が可能になり,システム導入や運用のコストの削減と,検査効率の向上に寄与するとしている。
なお,この製品は製造業,食品,医療,自動車,産業機器に向け,2022年までに10億円の販売を見込んでいる。